泰安(泰山)
泰安市は山東省中部に位置しています。北は省都済南に依り、南は孔子の故里曲阜と隣り合わせています。泰安は温暖帯大陸性半湿潤季節風気候区に属し、四季がはっきりしていて、過ごしやすく、光と明るさが同じ時期で、雨と暑さが同じ季節です。
泰安市の地理的位置は優越していて、交通は発達し、全省と華東地区の重要な交通枢軸です。京滬鉄道と京滬、京福、泰莱高速道路、及び国道、省道などが四通八達しています。
2012年済南経由で北京上海間、高速新幹線が開通。 青島からも直行があるため青島から日帰りで泰山観光も可能に。
五岳の長の泰山は気宇雄大で、風光は秀麗で、自然の景観と人文の景観が溶け合って一体となり、“東方歴史文化の宝庫”の称があり、我が国五千年の文化の縮図であり、
中国民族の偉大な精神の象徴です。1987年ユネスコにより中国最初の世界自然遺産と文化遺産に指定され、2002年十大名山のトップに選ばれました。
2007年、泰山と富士山が姉妹山を締結。
泰山 (タイザン)
入場料:340元 (入山125元,保険5元,往復ロープウエイ140元,エコバス60元. ガイドもエコバス有料)
7000段の階段。写真は終点の南天門 唐摩崖の碑刻「紀泰山銘」
山東省の最高峰。中国人の精神上、最も尊ばれる山。2007年、富士山と泰山が「姉妹山」を締結。198
7年ユネスコにより世界自然遺産と世界文化遺産の両方に指定された。
いま泰山管理委員会が富士山の世界遺産登録に協力している。
泰山主峰の玉皇頂海抜1545メートル。泰山は中国の古代文明がもっとも早く発源したところの一つである。泰山周辺は、
中国古代の政治、経済、文化の中心の一つである。言い伝えによると、夏、商、周の三王朝の72人の君主が同地へ行って祈祷したという。秦の始皇帝(紀元前246年〜紀元前209年)から、歴大の皇帝と文人墨客はたいてい泰山に登ったことがあり、多くの貴重な文化遺産を残した。
春秋戦国時代から泰山では斉魯文化が繁栄してきた。秦の始皇帝が即位の時、ここで封禅の儀式を行ったのをきっかけに、漢武帝、光武帝、唐の高宗、宋の真宗、康煕、乾隆など12名の帝王が神霊を祭り、国家安泰を祈ったので全国有名になった。
泰山を登るコースは、下から7300段の石の階段を登る歩くコースと一般客が利用するバス+ロープウエーである。
それでもロープウエー乗り場から頂上まで往復80分ほどかかる。
ロープウエーは、前山(中天門索道)と裏山(桃花峪索道)が有る。( 来来中国
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が案内する)日本人観光客が、ほとんど裏山にあるこの「桃花峪ロープウエー」を利用する。
そこは2012年に大きな駐車場とチケット売り場が建設された。
気持ちいい泰山ロープウエイ 頂上の食べ物がこういう風に運ばれる
泰山の総面積の80%は、植物に覆われている。北方の山では珍しいことです。中でも、貴重な薬材となる泰山霊芝、何首烏、紫草、四葉参、黄精などがある。
各時代の詩人や文学者たちもここで美文を残しました。李白の“天門一長嘯、万里清風来”や、杜甫の“会当臨絶頂、一覧衆山小”という絶唱が有名である。
泰山の摩崖石刻は、2000余りあり、その規模の大きさ、傑作の多さ、歴史の長さ、書体の完成度において、内外に並ぶものはありません。書道の博物館ともいえよう。
登山コースは東西のコースがあり、中天門で合流して頂上に直通 し、総距離は9キロ、名勝は竜潭ダム、中天門、五大夫松、対松山、十八盤、南天門、碧霞祠、瞻魯台、日観峰、月観峰などがある。日の出、金の帯のように見える黄河、夕映え、雲海は岱頂の四大奇観であり、ほかに後石塢、扇子崖、傲峰、長寿橘、竜潭飛瀑などの景色も、たいへん美しい。
各種の石刻が1800余カ所もある。有名なものとして、大字の鼻祖「経石峪金剛経」、千古の謎である「無字碑」、金色に輝く唐摩崖の碑刻「紀泰山銘」などがある。
岱廟 (タイビョウ) 入場料:30元
岱廟の全体俯瞰図
泰山とともにぜひ訪れてみたいのが岱廟。「岱廟
は、泰山の下にある雄大壮麗な皇宮式建築群、泰山神を祭っている。
大昔から帝王が泰山で封禅を行う時、必ずここ岱廟で泰山神を祭った。本殿である天キョウ殿(キョウは、右は貝左は兄:貺)。1009年宋真宗が封禅したとき岱廟を拡大させた。東西幅48.7m、高さ22.3mの規模を誇り、北京の故宮、曲阜の大成殿と中国三大宮殿建築の一つ。(下の写真は玄関外の広場)
天キョウ殿の前
天キョウ殿の内部、素晴らしい壁画
主殿内の壁には長さ62m の巨大な壁画『泰山啓蹕回鑾図』が道教壁画として貴重ですばらしいもの。長さ62m、縦3.3mの巨大な壁画が描かれ、当時封禅の様子を伺うことができる。
本殿を中心に、庭の左右には鐘楼、鼓楼、漢柏院、東御座など多くの建築物が現存します。とくに「東御座」「漢柏院」には、秦朝の宰相李斯の手による小篆体碑刻である『泰山秦刻石』の稀世の珍品。秦始皇二十八年BC219年)に書かれたが、現在残字9字。
「漢柏院」には、漢武帝がお手植えと言われる柏の大木5本がある。なお、この庭に、泰山の有名なお土産「女児茶」が販売されている。女児茶とは、秦の始皇帝が命名したと言われ、味は日本の緑茶に近いが、4,5回お湯を入れても味が出る長持ち。
泰山名物 女児茶
漢柏院
水滸古鎮 東平水滸影視城 入場料:60元
水滸伝の舞台 泰安の東平鎮に巨大なテーマパーク
水滸古鎮
東平水滸影視城 玄関
水滸城
東平府
水滸伝 書籍やグッズ販売
東平湖南岸に位置する水滸伝の舞台。山東省東平県に位置し、水滸伝の物語を背景にし、東平湖を巡って、計画総面積300平方キロに達する。
該公園は主に水滸古鎮(水滸広場、水滸影視城、替天行道坊、東京御道、聚星楼、伏魔店など)、水滸リゾートホテル、水滸山寨水寨、水滸古鎮埠頭、祝家莊、宋家莊、二龍山山寨、桃花山山寨、孫二娘酒店、朱貴酒店、石碣村、聚義島などからなって、全部時代劇と部分現代劇の撮影需要に満足できる。80回の新版『水滸伝』を撮影した後、30回の『剣侠情縁』を撮影している。
来来中国 www.lailaichina.com の特別企画「水滸伝の旅」にこの見学スポットが入っている。
大文口文化遺跡
(文は三水偏がある) 無料
泰安郊外の大文口鎮に位置している。1959年に発掘されて、今は全国重点文物保護単位となっている。出土されたのは主に生活用具の陶器である。大文口文化の中晩期(前3500年から前2500年ごろ)に相当する大きな墓地遺跡で、全部で133基の土壙墓が発掘されている。発掘された墓には大型墓と小型墓の別があって、副葬品の質と量に大きな格差が見られる。このことが階級社会の始まりを示す証拠として考古学者の注目を集めてきた。
一般団体は行かないが、考古ツアーに要望があれば、 来来中国
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が案内する。
注:入場料は2012現在